初心者でもわかるEIGEN:EigenLayerが解こうとしている「ブロックチェーンだけでは証明しづらい不正」とは

※本記事は技術・仕組みの理解を目的とした情報提供です。投資助言ではありません。内容は主に公式の一次情報(公式ブログ/公式ドキュメント/ホワイトペーパー)を元にまとめています。


目次

1. まず超ざっくり:EIGENは「新しい種類の信頼」を作るためのトークン

EIGENは、よくある「手数料が安い」「送金が速い」系の話ではなく、もう少し根っこのテーマを扱っています。

それは一言でいうと、

  • ブロックチェーン上だけでは“白黒つけにくい”トラブル
    (例:オフチェーン計算の正しさ、外部データ、AI推論の結果など)

こういう領域の“責任の取り方”を、暗号経済(ステークやペナルティ)で成立させよう、という設計思想です。


2. EigenLayerって何?(EIGENの前提)

EIGENを理解するには、まずEigenLayerの「リステーキング」を知るのが近道です。

  • ふつうのステーキング:
    例としてETHをステーキングして、ネットワーク(ブロックチェーン)を守る
  • リステーキング(EigenLayer):
    すでにステーキングされている資産の“安全性”を、別の分散型サービスにも使えるようにする

ここで守られるサービスを AVS(Actively Validated Services) と呼びます。AVSは簡単に言うと「この約束を守ってね。破ったらペナルティ(スラッシング)ね」というルールで動くサービスです。


3. EIGENが必要な理由:「客観的に証明できる不正」だけでは足りない

ブロックチェーンは本来、「客観的に証明できること」が得意です。たとえば、

  • 送金した/してない
  • 署名が正しい/正しくない
  • ルール通りのブロックかどうか

みたいに、オンチェーンで検証できる世界ですね。

でも現実には、オンチェーンだけで完結しないサービスが増えています。

  • 外部データ(オラクル)
  • オフチェーン計算
  • AI推論(出力が妥当か?)
  • 監視・検知など、世界(現実)とつながる仕事

こういう領域では、ルール違反が起きても「完全に機械的に白黒つけられない」ケースが出ます。
ホワイトペーパーでは、こうした領域を “intersubjective(主観が入りうる)” な不正として扱い、ETHの仕組みだけで無理に解決しようとすると限界がある、と説明しています。


4. いちばん重要:EIGENの発想は「社会的合意」を安全装置として設計に組み込むこと

初心者向けに、かなり噛み砕いて言うと――

  • 客観的に証明できない争いが起きたとき
  • 最終的には「コミュニティがどちらを正しいとするか」に寄る
  • その“最終判断”を、ただの多数決のノリにしないために
  • フォーク(分岐)を使った仕組みを設計に組み込む

…という方向性です。

ここは誤解されやすいポイントで、「フォーク=揉めたらすぐ分裂して終わり」ではなく、**揉めたときの最終審判を“仕組みとして用意しておく”**という話です(もちろん、実際の運用やガバナンス設計が超重要になります)。


5. 供給量・配分は?(数字は公式ドキュメントが最強)

トークンの数字は、まとめサイトやSNSよりも公式ドキュメントが安全です。公式では次のように整理されています。

  • 初期供給量:1,673,646,668.28466
  • コミュニティ枠:初期供給の45%(その内訳も記載)
  • 年率**4%**の固定インフレが明記

このあたりは「日本語で伝言ゲーム」になるとズレやすいので、原典に当たるのが確実です。


6. 「最初は送れない」→「後で送れる」:段階的ローンチの背景

EIGENは最初から自由に送れる形ではなく、段階的に進められました。
2024年の公式発表では、初期は**非移転(non-transferable)**として開始し、まずは新しい仕組みの合意形成を優先する、という説明がされています。

この「いきなり自由に市場で回さない」設計は賛否を生みましたが、少なくとも公式の意図としては、“新しいタイプの責任の取り方”をいきなり投機と混ぜない、という立ち上げ方針だと読み取れます。


7. スラッシング(ペナルティ)の話は避けて通れない

EIGEN/EigenLayer周りで初心者がいちばん注意すべき単語が「スラッシング」です。

スラッシングは簡単に言うと、

  • 約束を破ったら、預けた担保の一部(または全部)が失われる可能性がある仕組み

EigenCloudの公式説明では、AVSと合意したコミットメントを守らなかった場合に、オペレーターのステークがペナルティ対象になり得る、という趣旨で説明されています。

ここは投資の話ではなく、「仕組みとしてリスクがある」という意味で重要です。
「預ける=増える」ではなく、「預ける=責任と罰則がセット」という理解が安全です。


8. 日本と海外の情報格差が起きやすい理由(そして最短の埋め方)

EIGENは、価格やチャートよりも “思想・設計の文章” が重要な領域です。
日本語圏だと、どうしても「結局なにができるの?」が短く切り取られがちで、肝心の前提(intersubjective fault、フォーク設計、段階的ローンチ)が抜けやすい。

格差を埋める最短ルートはこれです:

  • Eigen Foundationの公式ブログ(EIGENの狙い/初期方針)
  • 公式ドキュメント(供給・配分・ロックなど“数字”)
  • EigenCloud側の解説/ホワイトペーパー(設計思想)

この3点を押さえると、SNSの断片情報に振り回されにくくなります。


まとめ:初心者が覚えるべき3行

  1. EIGENは「オンチェーンだけで白黒つけられない不正」を扱うための設計思想が核。
  2. 供給・配分・インフレなどの数字は公式ドキュメントを一次情報として確認する。
  3. スラッシングは“仕組みとしての罰則”なので、理解せずに関わるのは危険。

用語ミニ辞典(初心者向け)

  • リステーキング:既存のステークを、別サービスのセキュリティにも使う考え方
  • AVS:EigenLayer上で動く「守られるサービス」。ルール違反にペナルティがあり得る
  • スラッシング:ルール違反のペナルティ。担保が失われる可能性がある
  • intersubjective:オンチェーンだけで完全に証明できず、人間の判断が絡みうる領域
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この記事を書いた人

2017年に暗号資産に興味をもつ。Defi運用、エアドロ活動でSTRK, ZRO, ZK, OBT, LINEAなどのトークンをゲットした実績あり。現在は、次のメインストリームとなるEIGENをリステーキングしつつ、アルトシーズン待機中。

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