EIGENとは(何を補う?)— まず“目的”を誤解しない

更新日:2026-02-04
範囲:EIGENトークンの位置づけ(価格・収益の予想や投資助言は扱いません)

目次

3行まとめ

EIGENは、EigenLayerエコシステムの暗号経済セキュリティを拡張するための要素として位置づけられています。公式は、ETHのリステーキングだけでは扱いにくい不正・過失(intersubjective faults)を扱う補完メカニズムをEIGENが担う、と説明しています。
EIGENは当初、慎重な立ち上げのため非譲渡で始まり、2024-09-30に譲渡可能になりました。ルールは時期で変わり得るため、必ず更新日と一次情報をセットで確認しましょう。

EIGENは何のためにある?(公式の要点)

公式FAQは、EIGENを「EigenLayerを支えるために、ETHリステーキングを補完するトークン」と説明しています。焦点は“価格”よりも、どんな種類の失敗を、どんな仕組みで裁けるようにするかです。
この目的を外してしまうと、海外記事の「EIGEN staking」「forking」「slashing-by-forking」といった言い回しが、単なる煽り文句に見えてしまい、正しい理解に到達しづらくなります。

intersubjective faultsをかみ砕く

公式FAQでは、intersubjective faultsを「オンチェーンで客観的に特定できないが、合理的な観察者なら“ペナルティに値する”と合意できる不正・過失」と説明しています。
イメージとしては、スマートコントラクト単体では自動判定しにくいものの、外部の観察や証拠から“明らかにおかしい”と判断できるタイプの問題です。
ここでのintersubjectiveは「好き嫌いで決める」ではなく、合理的な観察者同士なら結論が一致し得るという前提で語られています。

どうやって裁く?— intersubjective forking

EIGENは、intersubjective faultsに対して「intersubjective forking」というプロセスを用いると説明されています。問題が起きたときにトークンの分岐が提案され、利用者やAVSがどちらを正当として扱うかを選べる、という考え方です。
公式はこの仕組みを、Ethereumメインネットの社会的合意を直接フォークさせずに実行できる点として説明しています。

“フォーク”は頻繁に起きる想定ではない

公式FAQは、intersubjective forkingが「非常に稀に起きる」よう設計されていると述べています。また、挑戦者(challenger)は相応のEIGENをコミットする必要があり、そのコミットはルールに基づき報酬になったり焼却されたりすると説明されています。
つまり「しょっちゅう分岐して混乱する仕組み」ではなく、抑止力としての設計が意識されている、という読み方ができます。

何ができるようになる?(公式が挙げるユースケース例)

公式FAQは、EIGENが提供するセキュリティが「幅広いAVSに必要な形」であり、EigenLayer上で開発できるものの幅を広げる、と述べています。例として、次のような領域が挙げられています。

  • トランザクションの順序付け(transaction ordering)
  • データベース、ストレージ系サービス
  • オラクル(外部データの取り込み)
  • AIプロセッサなどの計算系サービス

ここは「これらが必ず実現する」という断定ではなく、公式が想定する“方向性の例”として受け取るのが安全です。

なぜ最初は非譲渡だったのか

公式は、EIGENを最初に非譲渡で立ち上げた理由として、主に次の2点を挙げています。

  • セキュリティ:intersubjective forkingは特定のAVS(例:EigenDAなど)の安全モデルに重要で、早期に導入して“その前提で設計できる状態”を作る必要があった。
  • 責任あるロールアウト:流動化の前に、設計の受容(社会的正当性)、報酬設計、分散化などのマイルストーンを満たすことが望ましい。

そして公式FAQは、EIGENが2024-09-30に譲渡可能になったと明記しています(過去情報の引用では、この日付が抜けやすいので注意)。

供給と配分(数字は“いつ時点か”が重要)

公式ドキュメントによると、EIGENの初期供給は1,673,646,668.28466(インフレ発行分は除外)です。
コミュニティ向け配分は45%で、その内訳は「Stakedrops 15%」「Community Initiatives 15%」「R&D/Ecosystem Growth 15%」と整理されています。
また、EIGENには年率4%の固定インフレが当初設定され、プログラム化インセンティブとして配布される、と説明されています(将来のガバナンスで変更され得ます)。

投資助言なしで“正確に読む”ためのチェック

  • 用語の定義:intersubjective faultsを、誰がどう定義しているか(一次情報を確認)
  • 時点:譲渡可能性・配分・プログラム報酬は時期で変わり得るため、更新日を見る
  • 範囲:その説明が「一般概念」なのか「特定のAVS(例:EigenDA)」の話なのかを区別する
  • 断定の強さ:事実(公式が明記)/解釈(読み方)/推測(未確定)を混ぜない

この記事の事実と解釈

事実:公式は、EIGENがETHリステーキングを補完し、intersubjective faultsを扱う仕組み(intersubjective forking)を提供すると説明しています。
事実:公式FAQは、EIGENが2024-09-30に譲渡可能になったと明記しています。
解釈:EIGENのフォーク機構は、頻度の高い分岐よりも“抑止力”として設計されている、と読むことができます。

FAQ

Q. EIGENは何を“補完”するの?

A. 公式は、ETHリステーキングだけでは扱いにくいintersubjective faultsに対応する補完メカニズムだと説明しています。

Q. いつから譲渡できるようになった?

A. 公式FAQは、EIGENが2024-09-30に譲渡可能になったと明記しています。

参考(一次情報)

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

2017年に暗号資産に興味をもつ。Defi運用、エアドロ活動でSTRK, ZRO, ZK, OBT, LINEAなどのトークンをゲットした実績あり。現在は、次のメインストリームとなるEIGENをリステーキングしつつ、アルトシーズン待機中。

コメント

コメントする

目次